横浜港埋め立ての歴史知る一冊 みなと博物館で開港記念日に発売

横浜港の歴史を紹介した書籍の表紙(横浜市港湾局提供)

 横浜港の成り立ちを写真とイラストで分かりやすく紹介した書籍「横浜港 埋立と築港の技術と歴史」が開港記念日の6月2日から、横浜市西区の横浜みなと博物館ミュージアムショップで販売される。市港湾局が編集を手がけ、帆船日本丸記念財団が発行する。

 吉田新田など江戸時代の新田開発から、現在の新本牧ふ頭の整備まで続く市内の埋め立ての歴史を解説。勝海舟の設計で1860年に築かれた砲台「神奈川台場」や75年ごろの初代横浜駅(後の桜木町駅)など、貴重な写真を数多くあしらった。埋め立て用のクレーン車や作業船も紹介し、巻末には歴史年表を付けた。

 昨年6月に同館がリニューアルオープンし、目玉の一つに、埋め立てや築港の歴史について、プロジェクションマッピングなどを駆使して視覚的に学べるコーナーが新設された。書籍では、市が同展示の内容を基にして、さらに情報を盛り込んでまとめた。

 書籍はA4判フルカラーで88ページ。1冊千円(税込み)。同館のオンラインショップでも購入できる。市の担当者は「子どもでも楽しめるように工夫した。幅広い年齢層の方々に見ていただき、横浜港の埋め立ての歴史を知ってもらえたら」と呼びかけている。

 問い合わせは、同館電話045(221)0280。

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