まるまる ころころ 奈良県五條市西吉野町で大梅の出荷始まる

選果ラインをころころと流れる旬の果実=31日、五條市西吉野町平沼田のJAならけん西吉野梅選果場

 青梅の産地、奈良県五條市西吉野町平沼田の共同選果場「JAならけん西吉野梅選果場」で31日、丸々と太った大梅の出荷がスタートした。

 農家は約180軒。収穫量は平年の1000トンには及ばないが、不作だった昨年を上回る800トンを見込んでいる。生産者団体「JAならけん西吉野梅部会」の岡田正俊会長(48)は「今年は『白加賀』『鶯宿(おうしゅく)』『南高』という3品種の開花期がそろい、受粉のタイミングが良かった。実太りもいいです」と話す。

 「白加賀」「鶯宿」に続いて6月中旬から、梅干しに人気の「南高」が主力になる。長雨の影響がなければ6月末まで。選果場の稼働日は不確定で、直売は電話予約で対応する。問い合わせは、同選果場、電話0747(34)0550。

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