「飛鳥」が普及率日本一 「奈良」は第1弾5位 自動車ご当地ナンバー

飛鳥のナンバープレートを手に普及率1位を喜ぶ市職員=31日、橿原市八木町1の市役所

 奈良県の橿原、高取、明日香、田原本、三宅の5市町村で導入された自動車の地方版図柄入りナンバープレート「飛鳥」の普及率が全国1位(今年3月31日時点)となり、国土交通省は5月30日、東京都の同省会議室で各自治体を表彰した。

 表彰は同省初の取り組みで、地域や観光振興につながる図柄入りナンバープレートの普及に努める全58地域が対象。2018年交付開始の第1弾、20年の第2弾のそれぞれの普及率上位5地域を表彰した。

 第2弾で導入された飛鳥の普及率は6.29%(申請数8253台)で第1弾を併せて総合1位。同じく2位の「富士山」(山梨県)4.04%、3位の「出雲」(島根県)3.91%を引き離した。県の「奈良」は2.08%で、第1弾の中での5位だった。

 飛鳥は、明日香村のキトラ古墳壁画でも見られる「朱雀」が羽ばたくデザイン。飛鳥ナンバー協議会事務局となる橿原市観光政策課の八田恵祐係長(41)によると、名前や図柄の印象が良く、3年間で登録台数は右肩上がりで増加。自身も自家用車に装着しているといい、「家族旅行などで県外のサービスエリアに駐車していると興味を持たれることが多い」と話す。

 図柄入りナンバープレートはモノトーンとフルカラーの2種類。車両総重量などで大きさが異なる。対象地域の住民は、手数料に加えて1000円以上寄付するとフルカラーのナンバーが交付される。寄付金は導入地域の交通改善や観光振興などに役立てられる。

 登録申請は自動車のディーラーや整備工場などに相談するか、ウェブの「図柄ナンバー申込サービス(https://www.graphic-number.jp/)から申し込む。

© 株式会社奈良新聞社