軍事衛星失敗後も活動継続 北朝鮮発射場、事後分析か

「軍事偵察衛星」打ち上げの失敗後に撮影された北朝鮮・東倉里の西海衛星発射場の衛星写真。多くの車両が確認できる=5月31日(Planet Labs/38ノース提供・共同)

 【ワシントン共同】米国拠点の北朝鮮分析サイト「38ノース」は5月31日、北朝鮮が北西部東倉里の西海衛星発射場で「軍事偵察衛星」の打ち上げに失敗した後も、現場で活発な活動が続いていたことが確認されたと発表した。事後分析や片付けを進めている可能性がある。打ち上げから約4時間後の商用衛星画像を分析した。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は、国家宇宙開発局が31日午前6時27分に軍事偵察衛星を打ち上げたと報道。38ノースが発射台を同10時39分に撮影した衛星画像を分析したところ、付近に車やバスのような車両が少なくとも十数台確認できた。

 発射台のそばには大型トレーラーが衛星の打ち上げ前から止まったままで、ロケットの燃料を運び込んだ可能性があるとの見方を示した。

 38ノースは衛星打ち上げ前、西海衛星発射場内で既存の発射台に加え、最近建設が進んでいた新たな発射台の存在も指摘。「どちらの発射台が使用されたかは依然として確認できない」とした。

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