スケボー裾野広がれ 富山・小矢部アウトレットに中山楓奈選手監修パーク 18日まで

中山選手が監修を手がけたパークで技を決めるスケーター

 富山県小矢部市の三井アウトレットパーク北陸小矢部に、東京五輪スケートボード女子ストリート銅メダルの中山楓奈(ふうな)選手(龍谷富山高校3年)が監修したスケートパークが設けられている。アウトレットが企画したもので、18日まで年齢や経験の有無を問わず無料で利用できる。3日は中山選手を招いた体験イベントを開き、県内での競技の裾野を広げたい考えだ。

 アウトレットが今春から、スポーツを通した地域の活性化を目指して取り組む「with SPORTS project」の一環。中山選手の所属先で、アクションスポーツの関連商品を販売するムラサキスポーツがパークの設計と運営を担当している。

 パークは3月下旬、アウトレット西口の屋外スペース約420平方メートルでオープン。低めの段差を設けた初心者用と、手すりや階段、「アール」と呼ばれる湾曲などを備えた中上級者用のエリアがある。中山選手は中上級者用を監修した。

 オープン以来、2週に1度、初めてスケートボードに乗る人を含めた初心者向けの体験会を開いている。5月中旬に参加した黒部市桜井小学校3年、安田耀(ひかり)さんは「うまく滑れて楽しかった。もっと練習して、いろんな技ができるようになりたい」と話す。

 講師を務めるムラサキスポーツイオンモール白山店の古瀬蓮さん(25)=南砺市=は「何から始めたらいいか分からない人や、少しでも興味がある人がスケボーに触れるきっかけになればうれしい」と期待した。

 パークの開放は平日が正午~午後8時、土日祝日が午前10時~午後8時。体験会は中山選手ら北陸の著名スケーターが訪れる3日のほか、17日に開く予定で、参加希望者は専用の予約サイト(https://coubic.com/murasaki-sports)から申し込む。

体験会でスケートボードを楽しむ子どもたち

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