たばこ一本一本に警告表示 カナダ政府「世界初」

カナダで義務付けられる、たばこの健康被害警告のイメージ画像(Health Canada/The Canadian Press提供・AP=共同)

 【ニューヨーク共同】カナダ政府は世界禁煙デーの5月31日、禁煙支援や受動喫煙防止のため「世界で初めてたばこ一本一本に健康被害を警告する表示を義務付ける」と発表した。種類ごとに段階的に実施する予定で、2025年4月までに店頭に並ぶ見通しだ。

 ベネット・メンタルヘルス・依存症担当相は「たばこはカナダで年間4万8千人の命を奪っている」と指摘し「この大胆な措置で健康被害の警告が事実上避けられないものになる」と意義を強調した。35年までに喫煙率5%未満を目指す政策の一環としている。

 カナダ政府によると、同国は2000年に世界で最初にたばこの製品パッケージに健康被害を警告する画像表示の導入を決定した。その後もパッケージの警告表示部分を増やしたり、販売・宣伝を制限したりして、規制を強化していた。

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