中尊寺薪能、8月14日上演 野村万作さん、萬斎さんが狂言披露

能「忠度」や狂言「文荷」が披露される中尊寺薪能のポスター

 喜多流第44回中尊寺薪能は8月14日、平泉町の中尊寺白山神社能舞台で行われる。かがり火の趣ある野外舞台で、能は世阿弥の名作「忠度(ただのり)」を上演。人間国宝の野村万作さん、萬斎さん父子らによる和泉流狂言「文荷(ふみにない)」、能楽師金子敬一郎さんによる舞囃子(まいばやし)「春日龍神(かすがりゅうじん)」も披露される。

 「忠度」は、武勇で知られた平家の武将の歌人としての執心や風雅を描く。旅僧の前に忠度の霊が現れ、朝敵の身だったため、歌集に選ばれた自詠歌が「詠み人知らず」として記された無念や合戦での自らの最期の様子を語り、姿を消す。

 午後4時半開始。チケットはS席1万円、A席7千円(当日8千円)、B席4千円(同5千円)、学生席3千円で、6月1日から一関文化センターや平泉観光協会などで販売する。申し込み、問い合わせは中尊寺薪能の会(0191.46.2110)へ。

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