台風2号、気象庁の予想進路と米軍の見方は 最大瞬間風速35m、現在地は…6月2日18時時点

写真を拡大 台風2号の予想経路図=2023年6月2日午後9時時点(気象庁HP引用)
写真を拡大 2023年6月2日午後6時時点の台風2号の予想進路図(JTWCより引用)。通過時間は、Zを単位とする数字。日本時間は9を足した時間。KTSは中心付近の最大風速を表す。単位はノット(約 0.514m/s)

 大型の台風2号(マーワー)は2023年6月2日午後9時現在、種子島(鹿児島県)の南東約230キロを1時間におよそ30キロの速さで東北東に進んでいる。今後、北東寄りに進む見込み。今後の予想進路や接近時期について気象庁の予報に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方も参考にまとめた。

 気象庁によると2日午後6時現在の台風2号は、中心気圧980ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。中心の東側560キロ、西側440キロ以内は風速15メートル以上の強い風が吹いている。

気象庁の進路予想

 気象庁の進路予想を見ると、6月3日午前9時には八丈島の南西約360キロを東北東に進んでいるとみられ、同日午後9時には日本の東まで到達。その頃にはすでに温帯低気圧に変わっている見込み。気象庁の2日午後4時過ぎの発表によると、東海地方では線状降水帯による非常に激しい雨が降っている所があり、四国地方と近畿地方では引き続き2日夜にかけて、東海地方では3日午前中にかけて、関東甲信地方では2日夜から3日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があるいという。同庁は土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけている。

 前線は3日朝には東日本太平洋側まで南下するが、前線に向かって非常に暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発な状態が続くとみられる。3日午後6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、東海地方250ミリ、関東甲信地方200ミリ、四国地方、伊豆諸島150ミリ、近畿地方100ミリの見込み。線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあるという。

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米軍(JTWC)の見方は(※参考)

 米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、気象庁と同様、今後は北東に進路を変えるとみているようだ。6月4日にかけ日本の東を通るルートを示しており、今後の動きに注意が必要だ。

中心付近の風の強さの予測

6月3日午前3時:23m 6月3日午後3時:23m 6月4日午前3時:21m

「マーワー」名前の意味

 台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「マーワー」の命名国はマレーシアで、マレー語で「バラ」を意味する。

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