給食費3カ月無償に…物価高騰受け富士見市、市内公立17校で 民間保育所や農家にも給付金を支給

富士見市役所=埼玉県富士見市鶴馬

 埼玉県富士見市は25日、食料品や電気、ガスの光熱費など物価高騰に伴う支援策として、小、中学校など市内の公立学校の学校給食費3カ月分を無償にする。

 また、民間保育所や障害福祉サービス事業者などに光熱費などの事業費として約6カ月相当分の給付金、農家を対象に燃料油や電気料金など農業用動力費として、2万円~10万円の給付金をそれぞれ支給する。

 新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを財源に事業費計約1億7500万円を盛り込んだ2023年度一般会計補正予算案を5月30日開会の6月定例議会に提案する。

 給食費の無償化はコロナ禍の支援策として20年度と22年度に各3カ月分、今年1月~3月の3カ月分を実施しており、今回で4回目。民間保育所や障害福祉サービス事業所などへの給付金は22年度に次いで2回目。農家に対する農業用動力費のための給付金は初めて。

 給食費の無償化は5月~7月の3カ月分で、対象は小学校11校と中学校6校、特別支援学校1校。予算は計約1億1500万円。小学校は1人1カ月4300円、中学校は同5100円、特別支援学校の小学部は同4800円、中高等部は同5600円の負担軽減になる。

 事業費6カ月相当分の給付金支給対象は民間保育所と認定こども園、幼稚園など約40施設、障害福祉サービス事業所56カ所、介護保険サービス事業所112カ所で、予算は計約5106万円。

 農業用動力費の支給対象は約190人で、予算874万円。22年分の収入額に応じて支給する。

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