日本の漫画文化、作者直筆の色紙でたどる 佐伯市で4日まで企画展【大分県】

原作を振り返りながら色紙を楽しむ来場者=31日、佐伯市大手町のさいき城山桜ホール
漫画家の色紙約360点が並ぶ会場
漫画家の色紙約360点が並ぶ会場

 【佐伯】日本の漫画文化を作者直筆の色紙でたどる企画展が31日、佐伯市大手町のさいき城山桜ホールで始まった。漫画家としての人材育成や交流、漫画ビジネスの普及などに取り組む日本漫画学舎の木村忠夫代表(東京都)のコレクションで、約360点が訪れた市民を楽しませている。市の主催で、6月4日まで。

 佐伯市は漫画文化を地域活性化につなげようと、昨年度からイラスト・漫画教室などの事業に取り組んでいる。講師を務める市内在住の漫画家福田素子さんと木村代表との交流が縁で実現した。県内開催は初めて。

 色紙は木村代表が1979年から2011年の間、自身で発行していた漫画新聞の漫画家リレー訪問記で、作者に描いてもらったもの。会場には手塚治虫らビッグネームから現在連載中の漫画家までズラリと並ぶ。木村代表が手に入れた年ごとに展示されており、作品を代表するキャラクターが描かれ、当時を思い出しながら楽しめる。

 アニメのセル画、4月に同市で開かれた桜まつりで市民が描いた色紙の展示や、漫画家の単行本コーナーなども。

 最終日の4日は木村代表と、「味いちもんめ」で知られる漫画家の倉田よしみさんによるトークショー(午後2時~)がある。倉田さんのサイン入り色紙や書籍などのチャリティー販売会も予定されている。

 同展は午前9時から午後8時(最終日は同5時)まで。入場無料。

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