お中元商戦“5類移行”でトレンドに変化

デパートやネット通販でお中元商戦が始まりました。今年は、新型コロナが5類に移行したことから、新しいトレンドの商品が人気を集めています。

日本橋三越本店に5月31日午前オープンしたのは、お中元のギフトセンターです。今年のお中元の商品は、創業350年周年を記念しシンボルのライオンが描かれたお菓子のほか、東京国立博物館などとコラボし著名な絵画がプリントされた缶ビールなど、約1900種類が用意されています。

購入客:「手土産で持っていくようなかたちの物を購入しました。行った先でお話とかしながらみんなで楽しく食べられたらなと」

担当者は新型コロナが5類に移行したことを受け、この夏、久しく会っていなかった人への手土産として持っていくお菓子などに需要が高まっていくのではと話しています。

担当者:「ギフトというのは人と人をつなぐ架け橋になるものだと考えてますので、本来のそういう使い方をしていただけると我々としてもうれしい」

脱コロナによる変化は、インターネットでのお中元商戦にも。ネット通販大手の楽天市場が発表した今年のトレンドは?

楽天市場 セールスプロモーション課 本間萌さん:「フォーマルに贈るよりもカジュアル化が進んできている」

お中元のカジュアル化。それが分かるこんなデータがあります。楽天市場がお中元を特集した期間中に、のしを付けずに贈られた商品の流通額を表したグラフでは、2019年からわずか3年で約2.4倍にまで増えており、お中元をよりカジュアルに贈っていることがわかります。

それに伴いお中元の中身も変化していて、フルーツやビールセットといった定番の商品だけでなく、ふりかけセットや人気牛丼チェーンの牛丼の素、クッキーを詰め合わせたプチギフトなど、手軽に贈れる商品が人気だということです。楽天市場では、こうしたカジュアル化の背景にもコロナ禍が関係していると分析します。

本間さん:「コロナ禍を経て、近しい間柄の家族や友人に会えない代わりにギフトを贈るというところから、取引先など儀礼的に贈るギフトからより親しい人に贈るギフトに移り変わっていると考えている」

脱コロナで変わるお中元商戦。続々登場する新商品に注目です。

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