JR越後線の新駅名、「上所駅」に決定! 7月着工、2025年春開業予定・新潟市中央区 近くに新潟南高校や新潟ユニゾンプラザ

JR東日本が越後線の新駅名を「上所駅」と発表=6月1日、新潟市中央区

 新潟市とJR東日本は6月1日、2025年春の開業を目指す越後線の新駅(新潟市中央区下所島)の名称を「上所(かみところ)駅」と発表した。地元住民からの提案の一つ。仮称として長年使われ、市民に愛着を持たれている点が決め手となった。

 上所駅は新潟駅から約1.5キロ、白山駅から約1.6キロ=地図参照=。近隣には新潟南高校や新潟ユニゾンプラザがあるほか、新たに住宅地も造成されている。駅名を巡っては地元の上所校区コミュニティ協議会が、駅名を決めるJR側に対し、新潟市を通じて「上所」を含む3案を提案していた。

 1日、新潟市中央区のユニゾンプラザで行われた記念式典で、駅名と完成イメージ図が描かれたパネルが披露された。JR東日本の小川治彦新潟支社長は、仮称として親しまれてきた経緯などにも触れ、「『上所』の一択と考えていた。通勤などの利便性が向上する。地域のにぎわい創出につながってほしい」と期待した。

 上所駅設置は地元にとって30年来の悲願。この日は着工を記念したテープカットも行われた。要望を続けてきた上所校区コミ協の高島清会長は「ふさわしい駅名だ。これを契機に住みやすい街づくりへ、コミ協としても頑張っていく」と力を込めた。

 上所駅は線路を挟み、向かい合うようにホームを整備する計画。既存の地下道を通路として線路の下を行き来できるようにするほか、駅南北には広場を設ける。地域の要望による「請願駅」のため、周辺整備も含めた事業費の全額を市が負担する。駅本体部分は約19億円。7月をめどに現地での作業に入る。

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「上所駅」の名称が公表された記念式典=6月1日、新潟市中央区

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