就活中、企業からSNSアカウントを調査された?→「ある」が10.7% 新たな就職差別につながる恐れも

日本労働組合総連合会(連合)はこのほど、3年以内に就職のための採用試験(新卒採用試験、または中途採用試験)を受けた、15~29歳の男女1000人を対象に「就職差別に関する調査」を実施。採用選考過程において、企業からSNSアカウントを調査されたことがある人が10.7%いることが分かった。

同様に企業からSNSアカウントを調査する旨の通知を受けたことがあるか聞いたところ、「ある」は11.7%、「ない」は63.3%、「わからない」は25.0%となった。通知を受けた人のうち、「実際に調査が行われた」と回答した人は65.8%だった。

企業が求職者個人の匿名SNSアカウントを調査する”SNS裏アカ調査”。連合によると近年、採用の自由の一環として、応募者について知るためにSNSアカウントを調査する企業が、コロナ禍でのWEB面接の導入を機に見られるようになったという。連合担当者は「身元調査にもなりうることから、新たな就職差別につながる恐れもあります」と指摘する。

また、SNSアカウントで「調査する旨の通知を受けたことがあるか」「調査されたことがあるか」について、それぞれ「わからない」の回答が25.0%、29.3%を占めており、担当者は「さらに多くの調査が行われている可能性もありえます」とした。

(よろず~ニュース調査班)

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