気象庁によると関東甲信地方では、6月2日夜から3日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。東京地方では3日にかけて土砂災害、低い土地や地下施設への浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意するよう呼びかけている。同庁の情報を基に東京地方の予想降水量をまとめた。
大型の台風2号は、2日午後3時には奄美市の東約170キロを1時間に約30キロの速さで東北東へ進んだ。台風は3日にかけて日本の南を北東に進み、温帯低気圧に変わる見込み。また、西日本から東日本に停滞する前線に向かって、台風からの暖かく湿った空気が流れ込んで前線の活動が活発となっている。前線は3日にかけて本州をゆっくり南下するとみられる。
東京地方では3日明け方にかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降る見込み。土砂災害、低い土地や地下施設への浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒が必要だ。また、伊豆諸島では3日昼過ぎにかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降るとみられる。
伊豆諸島では、雨雲が現在の予想以上に発達した場合や停滞した場合は、警報級の大雨となる可能性があり、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう同庁が呼びかけている。
また、東京地方では3日明け方にかけて、伊豆諸島では3日夕方にかけて、大気の状態が非常に不安定となるため、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。
予想される降水量
(※いずれも多い所の予想降水量)
6月2日の1時間降水量
東京地方:30ミリ 伊豆諸島北部:30ミリ 伊豆諸島南部:30ミリ
6月3日の1時間降水量
東京地方:50ミリ 伊豆諸島北部:50ミリ 伊豆諸島南部:50ミリ
6月2日18時から3日18時までの24時間降水量
東京地方:120ミリ 伊豆諸島北部:150ミリ 伊豆諸島南部:150ミリ
さらに、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがある。
予想される波の高さ
6月2日の波の高さ
伊豆諸島北部:5メートル(うねりを伴う) 伊豆諸島南部:5メートル(うねりを伴う) 小笠原諸島:3メートル(うねりを伴う)
6月3日の波の高さ
伊豆諸島北部:6メートル(うねりを伴う) 伊豆諸島南部:6メートル(うねりを伴う) 小笠原諸島:5メートル(うねりを伴う)
6月3日にかけて予想される最大風速(瞬間風速)
伊豆諸島北部:20メートル(30メートル) 伊豆諸島南部:20メートル(30メートル) 小笠原諸島:15メートル(25メートル)
(2日16時54分、気象庁発表)