ニールセン、ル・マン100周年を祝う特別カラーリングを公開。歴代優勝車やドライバーを描いた黄金仕様

 ニールセン・レーシングは、6月7~11日にフランス、ル・マンで開催される第91回ル・マン24時間レース“100周年記念大会”に出場するオレカ07・ギブソンの特別カラーリングを公開した。

 イギリスのLMP2チームは、ビンテージカー・アーティストであるマーク・モーガンとコラボレーションしたスペシャルリバリーにより、ル・マンの歴史に名を残す選手やアイテムをゴールドの背景とともに讃えている。

 このカラーリングの中では1952年に優勝したメルセデス・ベンツW194をはじめ、1970年優勝の“ザルツブルグ”ポルシェ917K、1998年のポルシェ911 GT1、昨年の王者トヨタGR010ハイブリッドなど、24時間レースで優勝したマシンが紹介されている。

 また、デザインの一部にはアンリ・ペスカロロ、デレック・ベル、ダン・ガーニー、ジャッキー・イクス、そして1971年の映画『栄光のル・マン』でスティーブ・マックイーンが演じた架空のドライバー、マイケル・ディレイニーなど、このレースにおける有名人の顔も描かれた。最多9回の優勝を誇るトム・クリステンセンは、スペアウイングに描かれているという。

 さらに1988年にロジャー・ドルシーのWM P88プジョーが達成した405km/hの最高速度記録や、1969年まで採用されていたスタンディングスタートもシャークフィン部分で紹介され、その他100周年記念特別賞を含む優勝トロフィーや、大会主催者であるACOフランス西部自動車クラブの新旧ロゴもデザインの一部に組み込まれた。

 ニールセン・レーシングの14号車オレカは、ベン・ハンリー、マティアス・ベッシェ、ロドリゴ・セールズの3名でLMP2プロ・アマクラスに参戦予定だ。

 彼らのライバルとなるレーシングチーム・ターキーの923号車オレか07・ギブソンを走らせるTFスポーツは、LMGTEアマクラスエントリーしている72号車アストンマーティン・バンテージAMRに、ブルーとグリーンを基調とするカラーリングを採用した。

 このカラーリングは、マトラとペスカローロのチームカラーにインスパイアされたもので、先週金曜日に行われたル・マンとダンケルクのサッカーの試合でお披露目された。

 バロンタン・アッセ-クロ、マキシム・ロバン、アーノルド・ロバンのフランス人トリオは、TFスポーツのWECレギュラーであるオマーンチームと日本のDステーション・レーシングに加わる3台目のアストンマーティンをドライブする。

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