金沢市、来週にも受け入れ 災害ごみ 市議会で報告

  ●畳を破砕、焼却処分

 金沢市は1日開かれた市議会経済環境常任委員会で、最大震度6強の地震によって珠洲市内で大量に発生した災害ごみの一部を受け入れる方針を報告した。畳を処理する予定で、珠洲市の準備が整い次第、早ければ来週中にも焼却を始める。

 珠洲市から5月31日に金沢市に具体的な要請があった。今回の珠洲の地震で他市町がごみ処理に協力するのは初めて。珠洲市から運ばれた畳を細かく破砕した上で金沢市内の環境エネルギーセンターで焼却する。処理する畳は5千~5200枚になる見通しで、運搬、焼却費用は珠洲市が負担する。

 珠洲市では地震で大量の災害ごみが発生し、2カ所の仮置き場で可燃粗大ごみ約60トンが山積みになっている。畳は蛸島町の日本スカウトジャンボリー会場跡地に置かれている。

 奥能登クリーンセンター(能登町)での処分は1日当たり6~7トンが限界のため、珠洲市が県内の自治体に受け入れを打診していた。

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