2年ぶり通常操業 貝殻島周辺コンブ漁始まる 根室・温根元漁港の204隻 高級品サオマエコンブ次々水揚げ

北方領土・貝殻島周辺でのコンブ漁がきょうから始まりました。2年ぶりの通常操業です。根室の温根元漁港では、午前6時ごろから漁師たちが船を出し、沖で出漁を待ちました。午前7時、花火の音と白旗が振られるのを合図に漁船204隻が一斉に出漁。納沙布岬からおよそ3.7キロの貝殻島灯台を目指しました。貝殻島周辺でのコンブ漁は、日本とロシアの民間交渉で毎年操業条件が決められます。去年はロシアによるウクライナ侵攻の影響で3週間遅い出漁となり、漁獲量やコンブの質に影響が出ましたが、今年は4月下旬に交渉が妥結。例年通りの出漁となりました。日ロ中間ラインの手前では、根室海保の巡視船など5隻が出て漁を見守りました。小倉啓一歯舞漁協組合長「今年もみんなの力を借りて出漁させていただいて感謝しています。今年は予想もいいので、出漁の風景を見ていると、漁民の張り切りようが見えた感じでうれしく思ってます」。港に戻った船からは高級品として知られるサオマエコンブが次々と水揚げされました。漁は9月末まで続きます。

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