戦艦大和の乗組員ら刻銘へ 沖縄・糸満市の「平和の礎」

 沖縄県は1日、太平洋戦争末期の沖縄戦犠牲者らを中心に戦没者の氏名を刻んだ糸満市摩文仁の石碑「平和の礎」に、新たに判明した365人の氏名を刻銘すると発表した。広島県によると、同県出身で、米軍の攻撃を受け沈没した戦艦大和などに乗り組んでいた295人が含まれる。

 昨年12月に亡くなった広島経済大の岡本貞雄名誉教授が調査し、追加刻銘を働きかけていた。戦艦大和は沖縄に上陸した米軍を撃退するため山口県沖から出航したが、米空母艦載機の猛攻撃を受け、1945年4月7日に東シナ海に沈んだ。

 新たに刻銘する365人の内訳は沖縄県内出身者24人、県外出身者341人。

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