旧住所でマイナ証明書交付9件 別人へポイント付与121件

マイナンバーカードの見本

 総務省は1日、マイナンバーカードを使った証明書のコンビニ交付サービスで、以前住んでいた古い住所が記載された証明書が交付される事案が徳島県板野町で9件あったと発表した。マイナカード普及策「マイナポイント第2弾」では、別人へのポイント誤付与が新たに8件見つかり、総数が97自治体121件になった。

 板野町の誤交付は5月3~5日に発生し、内訳は印鑑登録証明書6件、住民票3件。地元の委託業者がシステムの設定を誤り、最新の住所に自動更新されなくなっていた。

 コンビニ交付サービスを巡っては、別人の証明書が交付されるトラブルが4自治体で14件、登録を抹消したはずの印鑑証明の誤交付が4自治体で13件あったと判明している。

 総務省はマイナポイント誤付与で新たな原因を確認したと公表。キャッシュレス決済サービスのIDを間違って入力し、IDが偶然一致した別人にポイントが付与されてしまうケースがあった。

 これまで同省は自治体の端末を使用し、ログアウトを忘れた場合に限って誤付与が起きたと説明しており、これを訂正した。

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