県産豚使用 冷凍ギョーザ共同開発 倉敷の企業とありがとうファーム

倉敷ぎょうざ本舗とありがとうファームが共同開発した冷凍ギョーザ

 ギョーザ製造販売の倉敷ぎょうざ本舗(倉敷市藤戸町天城)は、多機能型事業所「ありがとうファーム」(岡山市北区表町)と共同開発した冷凍ギョーザを発売した。同本舗直営4店と同ファームが経営する小売店で販売している。

 商品名は「ありがとうぎょうざ」。キャベツやハクサイ、タマネギなど国産の野菜8種類と岡山県産豚のひき肉を混ぜた具を、もちもちとした皮で包んだ。ニンニクは使わず、あっさりとした味わい。パッケージは同ファームで働く障害者アーティストのイラストをあしらった。希望小売価格は15個入り580円。

 同本舗は国産野菜と鹿児島県産黒豚のギョーザが看板商品で、生の状態で販売している。「ありがとうぎょうざ」は直営店以外でも扱うため、冷凍商品にした。皮が欠けないように生地の厚さなどを工夫し、具材の比率も調整して水分の流出を抑えた。

 同本舗の織田延男会長は「他の小売店にも販路を広げて障害者の支援につなげるとともに、地域に密着した商品展開で岡山に『ギョーザ文化』を根付かせたい」と話している。

© 株式会社山陽新聞社