塩野義製薬は1日、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザといった感染症のワクチン事業を強化し、2030年度に世界で売上高1千億円規模に育てる目標を発表した。まずは22年11月に国内で製造販売承認を申請した新型コロナワクチンを軸に、アジアなど海外への展開も視野に入れる。
手代木功社長は東京都内で記者会見し「新型コロナ流行から3年が経過し、ワクチン事業の自信を相当深めた。新型コロナワクチンを承認してもらい、生産体制を盤石にし、日本からアジアへ届けたい」と述べた。
連結売上高に当たる売上収益の30年度目標は、従来の6千億円から8千億円に大幅に引き上げた。