額に朱印、無病息災願う 4年ぶり足利「ペタンコ祭り」

4年ぶりのペタンコ祭りで朱印を押してもらう赤ちゃん=1日午前9時10分、足利市田中町

 子どもの額に朱印を押して無病息災などを願う「初山のペタンコ祭り」が1日、栃木県足利市田中町の足利富士浅間神社で4年ぶりに開かれた。

 祭りは渡良瀬川の氾濫に伴って発生した疫病などから、子どもたちを守るために始まったとされる。市指定民俗文化財で、約300年の歴史を持つ。

 子ども連れの家族は、上宮の「男浅間」や下宮の「女浅間」を参拝。祭りの再開を待ちわびていた氏子総代たちが、おはらいを受けた男の子にサクラの形、女の子に2センチ角のそれぞれの朱印を額に押した。

 群馬県太田市台之郷町、契約社員遠藤好男(えんどうよしお)さん(66)は、娘と2人の孫と共に訪れた。「娘が小さい頃にも連れてきたが、孫とも来ることができ幸せな気分。健康を祈願してもらい安心した」と目を細めた。

4年ぶりのペタンコ祭りで朱印を押してもらう双子の赤ちゃん=1日午前9時20分、足利市田中町

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