犬が人の顔を舐める時にすべき対処法3つ!やめさせたい場合の正しいしつけ方とは?

どうして犬は人の顔を舐めるの?

犬が人の顔をペロペロと舐める理由は、主に次の2つが考えられます。

  • 愛情表現
  • 匂いが気になっている

犬は野生時代に子犬が母犬の口元を舐めて餌をねだっていた名残りで、現代でも愛情や信頼を示すために飼い主や好意を持っている人の顔を舐めることが多いようです。

また、単純に人の顔から食べ物や皮脂の匂いなどがして気になって舐めている場合もあります。

犬が人の顔を舐める時にすべき対処法

愛犬が顔を舐めてくるのをやめさせたい時の対処法をご紹介します。犬が人の顔を舐める行為を完全にやめさせることは難しいですが、過度の接触を控えるためにもしつけをするようにしましょう。

1.リアクションをしない

犬が顔を舐めてきた時は、リアクションを取らないようにしましょう。喜んだり、嫌がって「やめて!」と騒いだりすると、犬は「顔を舐めると反応してくれる!」と誤解し、さらに行動をエスカレートさせてしまいます。

顔を舐められたら激しいリアクションはせずに、短く冷静に「ダメ」「NO」と犬に伝えましょう。

2.犬から離れる

顔を舐めてくる犬に「ダメ」と伝えてもやめない時は、その場から静かに立ち去るようにしてください。

『顔を舐められたら、すぐに犬のそばから離れる。』

この行動を繰り返すことで、犬は「顔を舐めたらご主人が自分から離れていってしまう」と認識し、顔を舐めることが少なくなるはずです。

3.舐められた箇所は洗って清潔にする

もし犬に顔を舐められたら、水で洗って清潔にしておきましょう。特に口や目など、粘膜の部分はしっかり洗うようにしてください。

過剰に気にする必要はありませんが、舐められた部分を清潔にすることを意識していれば感染症のリスクを低くすることができます。

犬が人の顔を舐めるのことのリスク

愛犬に顔を舐められると愛情を感じて嬉しいと思う人も多いかもしれませんが、実は犬が人の顔を舐めるのは、あまりおすすめできる行為ではありません。

犬の口内にはパスツレラ症など「ズーノーシス(人畜共通感染症)」の原因となる菌が存在しています。犬に舐められることで、こういった菌が人に感染する可能性はゼロではないので注意が必要です。

また、犬は自身の体や地面、排泄物など色々な場所を舐めている可能性があり、衛生面での心配もあります。粘膜である目や口がある顔を舐めさせるのは控えたほうが良いでしょう。特に、免疫力の低い高齢者や子ども、病気の治療中の人は犬に顔を舐められないように注意してください。

犬を飼っていると「顔を舐めさせない」というのは難しいかもしれませんが、できるだけ舐める癖をつけないように犬をしつけておくことも大切です。

まとめ

犬が人の顔を舐める時の対処法などをご紹介しました。

犬にとって人の顔を舐めるのは愛情を示す行為ですが、衛生面や感染症の心配があるため、過剰に舐めさせないようにしましょう。

ただし、犬が顔を舐めるからといって強く叱るのはやめてあげてくださいね。

顔をしつこく舐めてくる犬にはリアクションを取らない、その場を離れるなどして冷静に対処し、顔を舐めないようにしつけをしましょう。

衛生面には気をつけつつ、愛犬とのスキンシップを楽しんでくださいね。

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