国際海事機関が北朝鮮非難 「航行の安全に脅威」

 【ロンドン共同】北朝鮮が5月31日に行い失敗した「軍事偵察衛星」の打ち上げについて、国際海事機関(IMO)は同日、本部があるロンドンで安全保障委員会を開き、国際的な航行や船員の安全に深刻な脅威を与えているとして非難決議を採択した。ロイター通信が報じた。

 IMOは船舶の安全確保や海洋汚染防止を目的とした国連の専門機関で、北朝鮮を含む175カ国が加盟している。

 決議案は米国や日本、韓国、ウクライナなど13カ国が共同で提出した。北朝鮮はこれを拒否し「国家の安全を守るための自衛措置だ」と反発。「正確な科学的計算と、落下点や船舶のルートを考慮した」と主張した。

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