NATOに「安全の保証」を要求 ゼレンスキー氏、議論進展

欧州政治共同体の首脳会合前に記者団に話したウクライナのゼレンスキー大統領(左)とモルドバのサンドゥ大統領=1日、モルドバ・ブルボアカ(共同)

 【ブルボアカ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、旧ソ連モルドバ中部ブルボアカで、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟するまでの間の「安全の保証」を強く求めた。欧州連合(EU)加盟国と近隣諸国の新たな連合体「欧州政治共同体(EPC)」の2回目の首脳会合に出席後、記者会見で語った。

 NATO内でもウクライナの安全を保証する枠組みづくりに向けた議論が急速に進展。フランスのマクロン大統領は1日の記者会見で、7月のNATO首脳会議でウクライナに対し「即時の保証に関するメッセージを送り、(加盟に向けた)明確な見通しを示す必要がある」と主張した。

 ゼレンスキー氏は記者会見で「われわれはNATOからの安全の保証を得たいと考えている」と訴えた。ウクライナへの戦闘機供与について、EPCの首脳会合で各国から強い支持を得たと強調した。

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