福井県池田町の足羽川ダム、完成時期が遅れる見通し 総事業費1300億円から増額か…働き方改革など影響

 福井県池田町で建設が進む足羽川ダムについて、国土交通省足羽川ダム工事事務所は6月1日、2026年度としていた完成時期が遅れるとの見通しを示した。建設現場の働き方改革の影響による工期確保のほか、追加対策工事でダム本体工事が遅延しているため。総事業費1300億円も増額の見通し。延長期間は明らかにせず、同事務所は「工期見直しなどの精査が終わり次第、県や池田町に説明する」としている。

 足羽川ダムを巡っては、04年の福井豪雨を機に必要性の機運が高まり、07年に現計画が正式決定され、治水専用ダムとして建設を進めてきた。大規模水害が全国で頻発する中、地元は一日も早い完成を求めており、延期見通しに懸念の声が高まりそうだ。

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