ミズノの最新ドライバーがツアーで話題沸騰 過去の「ST」中古市場チェックしとくかっ!

「中日クラウンズ」の練習場でミズノのドライバーを試す大槻智春。契約フリーの選手が同1Wを試すケースは多い

ミズノといえば、軟鉄鍛造アイアンのイメージを持つゴルファーが多い。用具契約を結ぶプロはもちろんのこと、契約外のプロやアスリート志向のアマチュアからも信頼も厚い。しかし、最近じわじわと人気を集めているのが同社のドライバーだ。特に新しいモデルの「ST-X 230」は、契約外のプロも食指を動かすなどいま注目度が非常に高い。

過去のモデルを中古市場の価格とともにおさらいしていこう。世界戦略モデル「ST」シリーズドライバーは2020年から日本での展開が始まり、「ST200」と「ST200X」が登場した。2019年以前に国内市場に投入していた1Wとは異なり、海外ブランドを意識した高慣性モーメント設計が話題となった。低スピンモデルだがやさしく飛ばせる「ST200X」はソールのヒール側に搭載された固定ウエイトにより重心距離(重心とシャフト軸線との距離)が短めに設定されており、つかまりの良さが特徴。純正シャフトとして軽量モデルが用意されていて、中古市場では2万円前後からが相場だ。

2021年には、つかまりを抑えた「ST-Z」とつかまる「ST-X」の2モデルが登場。同年に「ST-X」を使用していた原英莉花が今年の「RKB×三井松島レディス」のプロアマで再び同モデルをテストしていた。師匠のジャンボ尾崎が選んだ1本は重心距離が短く、低スピン弾道を打ちやすいモデル。中古ショップでは、2万円台中盤から見つけることができた。

2022年モデルの「ST-X 220」は、西郷真央が同年に使用しシーズン5勝を挙げたドライバー。慣性モーメントと寛容性がアップした。中古では3万円台後半から見つかった。2023年の「~全英への道~ ミズノオープン」では、ホストプロの平田憲聖が最新モデルの「ST-X 230」を投入してプロ初勝利をつかんだ。ウレタン樹脂の内部にステンレス製の“鉄芯”を埋め込んだコアテックチャンバーを搭載し、初速性能が向上したという。発売から約3カ月が経過したが、中古市場では早くも5万円を切る価格で出回っている。

今季も契約プロの多くが「X」を選択している。打ってみるとわかるが、「Z」がつかまりを抑え直進性に優れたヘッドなのに対し、「X」は高弾道で程よくつかまってくれる性能だ。『海外ブランドのドライバーだと、どうもつかまらない。でも寛容性と飛距離は欲しい』というゴルファーは、「ST」シリーズの「X」が付くモデルを試してみてはどうだろうか。

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