高齢者宅の巡回 茨城県警が本格始動

防犯などを呼びかける土浦警察署文京町交番の警察官=土浦市文京町

警察官が茨城県内の高齢者53万世帯を訪れる「巡回連絡」が1日、本格的に始まった。県警土浦署(永沼義道署長)の文京町交番では、地域警察官2人が高齢者宅を訪問し、ニセ電話詐欺や住宅侵入窃盗などに注意するよう呼びかけた。

この日は午前中に2世帯を訪問。高齢者に啓発チラシを手渡しながら「ニセ電話詐欺にはいろいろな手口があります」「県内は空き巣が多い。まずは鍵をしっかり閉めて」などと呼びかけた。交通事故防止のため、反射材の効果も説明。反射シールを住人の靴に貼り付けた。

巡回連絡を受けた高田義之さん(87)、美佐子さん(87)夫妻は「巡回してもらい、助かる」と安心した様子。細野英一さん(77)、恵子さん(73)夫妻は「参考になる話だった。被害に気を付けないと」と語った。

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