【岡山・岡山】岡山県吉備中央町の沼本英雄さん(95)は、先祖代々管理する24枚の棚田5アールを守り続けている。さまざまな形の小さな水田には機械が入らない。昔ながらの手植えも難なくこなし「100歳まで元気に米作りをしていきたい」と意欲は尽きない。
1983年に旧加茂川町農業協同組合(現JA岡山)を退職後、専業農家として就農。田植えの他、代かきや収穫なども全て手作業で続けてきた沼本さんは「大切に守ってきた棚田が季節とともに移り変わっていく姿がとても好き」と顔をほころばせる。
5月中旬の田植えでは均等に苗を植えるため田の幅に合わせた手作りの道具を使い、8寸(24センチ)間隔で一つずつ植え付けた。収穫が始まるのは10月上旬。稲を束にまとめ天日干しで乾燥させて出荷する。「希望を持って365日仕事をしたい」と意気込む。