天女花あでやかに 「花の寺」にオオヤマレンゲ 梅雨空の下で見ごろ/岡山・真庭市

「山陽花の寺二十四カ寺」の札所になっている岡山県真庭市鉄山の玉泉寺で、オオヤマレンゲが見ごろを迎え、気品ある純白の花が参拝者の目を楽しませている。

モクレン科の落葉低木で、うつむいて咲いた花芯に紅色がのぞくあでやかな姿から「天女花」とも称される。境内には約100本が植栽されており、梅雨空の下、無数につけたつぼみを日ごとほころばせている。

宮本定灯住職の母、静代さん(75)は「一輪の命は3日ほどで、咲き始めるのは昼下がり。これから中旬にかけて盛りを迎え、今月いっぱいは楽しめるでしょう」と話している。

同寺ではこのほか6月下旬からヤマアジサイ、山野草で「森の貴婦人」の愛称を持つレンゲショウマも彩りを添え、県内外から愛好者が訪れる。

© 津山朝日新聞社