長崎県内の障害者就職 2022年度、過去最多1599件 医療・福祉の雇用拡大

 長崎労働局が5月31日発表した2022年度の障害者の就職状況によると、就職件数は1599件(前年度比7%増)、新規求職申込件数は3628件(同3.4%増)で、いずれも過去最多を更新した。就職率は44.1%(同1.5ポイント増)で2年連続の増加。医療・福祉分野を筆頭に雇用が拡大している。
 障害別の就職件数は、身体376件(同1.6%増)、知的303件(同9.8%増)、精神834件(同14.7%増)。発達障害など障害者手帳を保有しない「その他」は86件(同29.5%減)だった。
 産業別では、医療・福祉が648件で全体の4割を占め最多。卸売・小売業が191件、サービス業と製造業がいずれも137件で続いた。
 26年7月に民間企業の法定雇用率が現在の2.3%から2.7%に引き上げられることを受け、同局は企業に対し「3年後を見据えて、今のうちから障害者雇用を推し進めてほしい」と呼びかける。

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