【きらら浜 野鳥手帖】 No.51「ハシブトガラス」

スズメ目 カラス科 [全長] 57cm [時期] 一年中見られる留鳥

 街中で見かける漠然とカラスだと思っている黒い鳥、それは嘴(くちばし)が太くデコッパチで「カー」と鳴くハシブトガラスです。

 もともと森林に生息していた鳥でしたが、森林のように立体的に活動できる空間がある市街地には、エサになる生ゴミがたくさんあるため、持ち前の頭の良さを生かして進出してきました。遊ぶなど人間じみた行動もするので観察していて飽きません。一方、農耕地など開けたところで見かけるそっくりなハシボソガラスは、嘴が細くシュッとした顔つきと、「ガー」と鳴くことで区別できます。

 これからの時期は、口の中が赤く、あどけない顔の幼鳥がよく見られます。

新光産業きらら浜自然観察公園 高尾 はるか

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