千葉県、商品券を重複発送 766万円、家計支援事業で 3人返還応じず

千葉県庁

 省エネ家電の購入者に商品券の配布やポイント還元を行う千葉県の事業で、県は1日、誤発送により268件766万8千円分の商品券が重複して届けられていたと発表した。委託先の人為的ミスが原因。県は回収作業を進めているが、返還に難色を示している人もいるという。

 県温暖化対策推進課によると、5月30日の午前中に事務局を委託したJTB千葉支店に「商品券が再び届いた」と9人から連絡があった。事務局が確認したところ、同日発送した商品券のうち503件分が同月10日発送済み分と重複しており、268件分はすでに届けられていた。

 これまでに199件の185人と連絡が取れたが、すでに使用したなどの理由で3人は返還に応じていない。同課は「全額返還してもらえるよう説得したい」と話した。

 発送対象者をリストから抽出する担当者が、前回分の対象者も含めてしまったのが原因。発送依頼する担当者も誤りに気付かなかった。県は事務局にダブルチェックの徹底などで再発防止を指示した。

 事業は「ちば省エネ家電購入応援キャンペーン」で、エネルギー価格高騰による家庭の負担軽減を図るため、昨年12月から始めた。5月31日時点の申請件数は4万1672件、申請額はポイント還元も含め11億6780万円。

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