冤罪被害者の迅速救済へ「再審法改正を」 滋賀弁護士会が決議

滋賀県

 滋賀弁護士会(中井陽一会長)は1日までに、刑事訴訟法の再審関連規定の改正を求める決議を採択し、岸田文雄首相や斎藤健法相、衆参両院議長に送付した。決議は30日付。

 決議では、日野町事件や湖東記念病院の患者死亡を巡る再審を例示。冤罪(えんざい)被害者の迅速な救済のため、再審請求手続きにおける証拠開示の制度化▽再審開始決定に対する検察官による不服申立の禁止▽再審請求手続き規定の整備―を中心に、再審法の改正を速やかに行うよう強く求めるとしている。

 また、県内では甲良、豊郷、愛荘の各町議会で再審法改正を求める意見書が採択されたことなどを挙げ、「法改正の世論を盛り上げる条件は整いつつある」と指摘している。

© 株式会社京都新聞社