電子マネー買おうとする男性の様子が… 特殊詐欺、3カ月で2度防ぐ ローソンむつ仲町店(青森県)

佐藤署長(右)から感謝状を受ける佐々木さん(左)と清水頭さん

 むつ署(佐藤大氣署長)は5月25日、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、青森県むつ市のローソンむつ仲町店のオーナー佐々木謙一さん(40)とアルバイト清水頭亮さん(29)に感謝状を贈った。同店は同様の未然防止で3月に感謝状を受けたばかり。佐々木さんは「前回から日が浅いこともあり、従業員の意識も高く、被害を防ぐことができた。これからも注意していきたい」と話した。

 5月20日、30代男性が電子マネー1500円分を購入しようとしていたが、買い慣れていない様子だったため、清水頭さんが「(スマートフォンの)購入画面を見せてもらえますか」と声をかけた。男性がメールで購入を求められていたことや、会話中もメールが次々届くなど不審な点があったため、佐々木さんに相談し、警察に連絡した。

 2月25日には、電子マネー40万円分を購入しようとした50代男性の被害を店長が防いだ。短期間で感謝状を2回受けたことは特殊詐欺が広がっている裏付けでもある。佐々木さんは複雑な思いを抱きながら「これからも少しでもおかしいと思ったら声をかけるようにしたい」と述べた。

 佐藤署長は2人に謝意を示し、「今後は訓練をどんどん行うようにしたい」と話した。

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