PAC3「詳細、答えられない」航空幕僚長 北朝鮮「人工衛星」発射時に即応態勢とれず

 【東京】北朝鮮による「人工衛星」発射時に先島諸島に展開していた地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が即応態勢を取っていなかったことについて、内倉浩昭航空幕僚長は1日、防衛省で開いた会見で、事実関係や認識を問われたが「部隊運用の詳細は答えられない」と明言を避けた。

 「一般論として天候を含めてその時のさまざまな状況を踏まえて最適な形で部隊を運用する。昨日(5月31日)も各種情報を踏まえた総合的な分析・評価などに基づいて態勢を構築していた」と述べた。宮古、石垣、与那国の3島には主要な機材が運び込まれていたが衛星の発射時、台風の影響で即応態勢を取れていなかった。

 (明真南斗)

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