西岡良仁が1セットダウンから2試合連続の逆転勝利で全仏オープン初の3回戦へ。次戦は第2シードを破った世界172位[全仏オープン]

西岡良仁、2試合連続の3時間超マッチを制して3回戦進出

6月1日、全仏オープン男子シングルス2回戦が行われ、第27シードの西岡良仁(ミキハウス/世界ランク33位)は、オーストラリアのマックス・パーセル(同68位)と対戦。4-6、6-2、7-5、6-4の逆転勝利を収め、同大会で初めて3回戦へコマを進めた。

今大会、西岡は1回戦で世界ランク50位のJ.J.ウルフ(アメリカ)に対し、自身初となる2セットダウンからの勝利をもぎ取り、2年ぶりに初戦を突破した。

2回戦の相手となったのは、ダブルスではすでに2022年にウィンブルドンを制すなど結果を残していたパーセル。シングルスでは、昨年まで100位後半から200位前半のランキングにいたが、今季に入ってチャレンジャー大会で3週連続優勝などと結果を残し、ついにトップ100入り。キャリアハイを更新し、勢いに乗っており、今大会で初めてのグランドスラム2回戦となった。

過去にチャレンジャー大会で対戦し、1勝1敗としている西岡とパーセル。試合は序盤から互いにミスがある中で、西岡は第1ゲームでのチャンスを逃すと、先にブレークされる展開に。4-5の第10ゲームでは、パーセルの粘り強いプレーを前に連続でポイントを落としてブレークされ、西岡は1回戦に続いて先にセットを奪われてしまう。

だが、第2セットはパーセルの高い弾道のショットを使って崩すプレーに対して、細かくポジションを変えた西岡。これが奏功し、パーセルのミスを引き出して2ブレークして6-2でセットを奪い返す。第3、第4セットも自身のミスを減らして安定した戦いを見せてセットを連取。初戦に続く3時間超の試合を制して、セットカウント3-1で全仏オープンで初の3回戦進出を決めた。

3回戦では、予選から勝ち上がっているチアゴ・ザイブチ・ビウチ(ブラジル/同172位)と対戦。ザイブチ・ビウチは、今大会1回戦で第2シードのダニール・メドベデフ(同2位)を4時間15分のフルセットの末に金星を挙げると、2回戦でもギド・ペラ(アルゼンチン/同423位)にセットカウント3-1で勝利。グランドスラム本戦初勝利から3回戦進出を果たしている。

試合は6月3日に行われる予定。西岡は、今年の全豪オープンに続くベスト16入りを狙う。

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