磯山さやか17年ぶり映画主演 がけっぷちカップルが映画界に殴り込みをかける 「愛のこむらがえり」予告

2023年6月23日より劇場公開される、磯山さやかと吉橋航也がダブル主演する「愛のこむらがえり」の、予告映像が公開された。

予告映像では、浩平(吉橋航也)が自身の経験を元に書き上げた映画脚本「愛のこむらがえり」を映画化すべく、手を携えて映画業界を駆け抜けていく香織(磯山さやか)と浩平の様子がテンポよく描かれている。「映画は人を狂わせる罪人なんだよ」と忠告する往年の名監督(品川徹)、伝説のスクリプター(吉行和子)、国宝級俳優・西園寺宏(柄本明)、映画プロデューサー・伸子(菜葉菜)など、二人を取り巻く印象的なキャラクターたちもお披露目されている。終盤には「映画の嘘が私の夢なんです」と、思いを吐露する香織の姿も収められている。

「愛のこむらがえり」は、がけっぷちカップルが映画界に殴り込みをかけるコメディ。地方公務員の香織は、浩平の自主映画に感動して上京したものの、いつしか同棲生活も8年目を迎えていた。背水の陣で浩平が書き上げたシナリオにほれ込んだ香織は、映画化をかなえるべく”推し”まくる。ポジティブな人柄と並はずれた行動力で人生を切り開くヒロインの香織を演じたのは磯山さやか。ちょっと頼りないけれど映画に熱い思いを傾ける浩平役を、劇団東京乾電池の吉橋航也が演じる。ほかに、柄本明、品川徹、吉行和子、浅田美代子、菅原大吉、篠井英介、菜葉菜らが出演している。

本作を一足先に鑑賞した著名人によるコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■高田文夫(放送作家)
この時代にふたりで映画製作という波乱含みの熱情。
磯山さやかのコメディエンヌへの確信が いよいよクランクイン。

■松村邦洋(タレント)
若手時代、食えない時代の爆笑問題太田光さんを支えた光代夫人のようでした。
「そういうとこだよ」と磯山さんのいつもの口癖もでたり、愛犬リリーも出てきて、「ラジオビバリー昼ズ」ファンにはたまらない映画です。

■足立紳・足立晃子(映画監督とプロデューサーの夫婦)
夫婦や恋人と組んで映画を作っていらっしゃる偉大な先達は多くいます。
僕も妻と作りましたが、それは才能のある人以外はしてはいけないことだったのではないかと今思っています。ですから僕はこの映画を観ながら何度かスクリーンに叫びそうになりました。
「やめとけ! やめるんだ! 今ならまだ間に合う! これ以上、男にプレッシャーをかけないでくれ!」と。僕ならこれだけパートナーからのプレッシャーがあれば潰れています。
「映画監督ってのは職業じゃない、罪名だよ。(以下略)」 という恐ろしいセリフがありますが、映画監督のパートナーというのもある種の罪人なんだなあと思いました。(足立紳)

「プロってのは金をもらって映画を作るんだろ。自分で金を出して映画を作るなんて素人のやることだろ。他人の金を当てにするなんてあさましい過ぎる」
企画がぜんぜん通らず私に一緒に映画を作ろうと軽ーい感じで言ってきた夫に何度か似たようなセリフを言ったことがある。映画を観ながら、夫への怒りが蘇ってきたけど、それだけではない怒りも沸々と湧いてきて、その怒りはせっかくだから何かのエネルギーにしなきゃなと思いました。
(足立晃子)

■高尾紳路(囲碁棋士 九段)
囲碁は、打つ手が広く変化は無限にあり、対局中は五里霧中です。
それでも、苦しみながら自分なりの最善手を探します。
映画の2人が、将来への不安や仕事の悩みを抱えながら、同じ夢へ進んでいく姿は、重なるものがありました。囲碁の対局は孤独ですが、この2人は支え合っており、それがとても羨ましく感じました。
そして、無性にホヤが食べたくなりました。

■立川談慶(落語家・作家)
「映画監督は職業ではない。罪人だ!」。
映画を始め、落語も含めた芸能に携わる者は、そこから受ける感動と引き換えに背負い込む苦難を覚悟しなければならないのだ。
でも、そんな痛みだって「愛する人と一緒ならきっと乗り越えられるよ」とこの映画に教えてもらった。だって、ふくらはぎに起きる「こむらがえり」は、次なる飛躍のためにこそあるのだから。
涙の雨の後にかかる虹を信じよう。大丈夫。

【作品情報】
愛のこむらがえり
2023年6月23日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、イオンシネマシアタス調布ほか全国順次公開
配給:プラントフィルムズエンタテインメント
©「愛のこむらがえり」フィルムパートナーズ

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