初の通年「軽トラ朝市」、多彩な商品並ぶ 南陽・沖郷、初回は26店

多くの買い物客でにぎわった沖郷地区の軽トラック市=南陽市・沖郷公民館

 県内有数の果樹産地として知られる南陽市沖郷地区で、初めての通年朝市「軽トラック市」が、沖郷公民館で始まった。住民が荷台に野菜や果樹などを乗せて販売する形式で、初日から多くの買い物客が詰め掛けた。“看板商品”の果樹や野菜が数多く並ぶ次回以降は、さらににぎわいを見せそうだ。

 沖郷地区の軽トラック市は、発祥の地とされる岩手県雫石町の視察を経て、2009年から毎年、地区の秋まつりの一環として開いてきた。毎回盛況といい、住民からは通年開催を望む声が高まっていた。このため、地区では今年4月、住民や市議、地域おこし協力隊員らによる実行委員会(本間仁一会長)を組織。通年開催に向けた準備を進めてきた。

 初回の5月28日は、出店申し込みをした36店のうち、26店が店を並べた。アスパラなどの野菜、フキやウルイといった山菜、総菜、キムチ、のり巻き、干し柿、バッグなどの小物など多様な商品がトラックの荷台に乗せられ、店主と買い物客が交流を深めた。

 軽トラック市は9月までの毎月最終日曜日、午前9~11時までの日程で開設する。実行委員会では「予想以上の反響だった。野菜や果実が並ぶ次回以降はさらに活性化するはず。コロナの閉塞感を打開し、地域に元気を創出したい」と期待している。

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