昨年アーセナルから放出された6名の、成功と失敗。「27ゴールの大復活」も

今季イングランド・プレミアリーグで優勝争いを繰り広げ、ミケル・アルテタ監督の下で復活をアピールしたアーセナル。

昨年夏には多くの選手が放出されるなど改革があったが、実は退団した選手たちの多くも成功を収めている。今回は『Planet Football』から「昨年アーセナルを離れた6名の選手の今シーズン」を紹介する。

アレクサンドル・ラカゼット

現所属:リヨン

今季の成績:34試合27ゴール5アシスト

昨季のアーセナルではプレミアリーグでわずか4ゴールしか決められずにシーズンを終えてしまったアレクサンドル・ラカゼット。2022年夏には契約が満了を迎え、古巣であるリヨンへと復帰することになった。

するとリーグアンだけで34試合27ゴール5アシスト、公式戦では38試合31ゴール6アシストと大爆発。リオネル・メッシやネイマールよりも多くの得点を叩き込んでおり、トップのキリアン・エムバペにもわずか1点の差となっている。

コンスタンティノス・マヴロパノス

現所属:シュトゥットガルト

今季の成績:28試合2ゴール1アシスト

過去2シーズンをシュトゥットガルトへのローン移籍で過ごしていたギリシャ代表センターバック。今季は320万ユーロという格安の移籍金で買い取られ、レギュラーとして伊藤洋輝やダナクセル・ザガドゥなどとコンビを組んだ。

このチームの中では安定したパフォーマンスを見せている選手の1人であるが、DFBポカールのパーダーボルン戦ではびっくりするようなオウンゴールを決めて驚きを与えた。

マッテオ・グエンドゥージ

現所属:マルセイユ

今季の成績:32試合2ゴール4アシスト

昨季マルセイユへとローン移籍していたグエンドゥージ。2022年夏に1100万ユーロで買い取られている。アーセナルでは態度や振る舞いの問題がミケル・アルテタ監督の怒りを買ったとされており、今季開幕前もトゥドール監督と激しく口論したと伝えられた。

しかし24歳になった彼は無事にトゥドール監督と仲直りし、それ以降レギュラーとしてチームの中心的な役割を担った。メディアでは「トッテナムが獲得を狙っている」とも。

ベルント・レーノ

現所属:フラム

今季の成績:36試合0ゴール

アーロン・ラムズデールの加入によって完全に出番を失ってしまい、今季フラムへと完全移籍することになったベルント・レーノ。360万ユーロという格安での取引であったが、新天地に移って信頼を受けた彼は大復活を遂げた。

開幕からレギュラーを務め、36試合に出場して51失点に抑え、8回のクリーンシートを達成。プレミアリーグ昇格初年度のチームを中位に導いた。セーブ数ではプレミアリーグ2位で、唯一ダヴィド・ラヤに遅れを取ったのみだった。

ルーカス・トレイラ

現所属:ガラタサライ

今季の成績:29試合0ゴール1アシスト

アーセナルでは信頼を失ってしまい、この数シーズンはアトレティコ・マドリー、フィオレンティーナへとローン移籍していたルーカス・トレイラ。今季は600万ユーロでガラタサライに買われていった。

オカン・ブルク監督が率いるチームでレギュラーを務め、トルコの激しいサッカーで力を発揮。同胞のフェルナンド・ムスレラらとともに活躍を見せている。すでにリーグ優勝も決定した。

エクトル・ベジェリン

現所属:スポルティングCP

今季の成績:13試合1ゴール0アシスト

アーセナルで239試合に出場したエクトル・ベジェリン。今季は開幕前にユース時代を過ごしたバルセロナへと復帰したものの、公式戦すべてを合わせてもわずか7試合しかプレーすることはなかった。

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かなり給与も安かったとされていたが重用されることはなく、1月にポルトガルの名門スポルティングCPへと移籍。守田英正とチームメイトになったが、怪我もあってまだ10試合、400分あまりのプレーにとどまっている。

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