古希を迎えた名優・水谷豊が初めて半生を振り返る『水谷豊 自伝』、松田美智子との共著として7月13日に発売決定!

「父親が家にいないのが普通」の家庭に育ち、「夜遊びをするよりはマシ」と思った母に許されて芸能界に入ったのは小学6年生のときだった──俳優として、監督として、第一線を走り続ける水谷豊が出演作の秘話のみならず、生い立ちから現在に至るまでの人生の起伏、日常生活や多彩な交友録まであますところなく語り尽くした初の著作『水谷豊 自伝』が7月13日、新潮社より刊行される。

メイキングストーリー

初めての著作刊行へ水谷豊の背中を押したのは、松田美智子が聞き手になってくれるなら、長いあいだ自分が繰り返し自問し続けてきたことの答えが見つかるかもしれないという「淡い期待」だったという。 水谷は20代前半当時、親友である松田優作・美智子 夫妻の家をしばしば訪れ、夜中まで話し込んで泊めてもらったこともある間柄。お互いに気を許した仲だからこそ話ははずみ、当初の予定を大きく超え、立ち会った編集者も驚くほどのエピソードや想いが飾らない言葉で明かされた。いわく、世も人の生も有為転変。だが、水谷に湿った気配はない。淡々と、ときにウイットを交えて語られる肉声を、松田は旧友の情愛と作家の感性で受け止め、書き留めて本作は共著として刊行されることとなった。 「細かいところが気になるのが僕の悪い癖」とは『相棒』杉下右京の口癖だが、細かいところに神が宿るのが書籍の世界。読み終えた後に、またあの口癖が聞こえてくるかもしれない。「最後に一つだけよろしいですか?」。「人間、本気になって何かに向かえば、自分でも思わぬことができるようになったりするものですよ」。水谷豊は果たして自問し続けてきた答えを見つけることができたのだろうか。ぜひ本書を手に取り、お確かめいただきたい。

【著者紹介】

水谷豊/1952年7月14日生。北海道出身。13歳で劇団ひまわりに入団以降、テレビ、映画、舞台など出演多数。妻は伊藤蘭。女優の趣里は一人娘。

松田美智子/1949年8月7日生。山口県出身。松田優作と一子を設けて離婚。小説作品のほか、『越境者松田優作』(新潮社)、『サムライ 評伝三船敏郎』(文藝春秋)、『仁義なき戦い 菅原文太伝』(新潮社)など評伝多数。

© 有限会社ルーフトップ