大雨の危険が高まっていることを受け、茂原署は2日、浸水被害に備えて救助用ボートを組み立て、操縦方法を確認した。同日から3日にかけ、迅速に出動できるよう即応態勢を取る。
茂原市内では2019年10月の房総豪雨で大規模な浸水被害が発生。同署によると、署のボートも出動し、取り残された住民を救助するなどした。
雨が次第に強まる中、警備課と地域課の署員約10人が、電動でボートに空気を注入しオールを設置。出動経験のある署員は「すぐに救助者に近寄ると慌ててボートに乗ろうとし、全員が転覆する恐れがある。すぐには近づかない」と注意点を説明した。
同署の担当者は「使わないのが一番だが、万一、救助者がいた場合は臨機応変に対応したい」と気を引き締めた。
茂原市は水害に備え、土のうを1軒あたり10袋まで無料で配布している。市土木管理課によると、約2万2900袋を用意している茂原公園第2駐車場では1日、6軒が60袋を受け取りに来た。2日も問い合わせがあったという。
