咲坂伊緒の大ヒット作「アオハライド」が2シーズンの連ドラに! 出口夏希と櫻井海音がW主演

出口夏希と櫻井海音が、WOWOWで今秋放送・配信がスタートする、連続ドラマW-30「アオハライド」(日時未定)でダブル主演を務めることが分かった。絶大なる支持を得る漫画家・咲坂伊緒氏による大ヒットコミック「アオハライド」が、Season1・2の2部作で実写化される。

原作の「アオハライド」は、2011年から「別冊マーガレット」で連載が開始されると、主人公たちのひたむきな恋愛模様や爽やかな友情が共感と憧れを呼び、瞬く間に話題となった。シリーズ累計発行部数1300万部(電子版を含む)を突破している。タイトルは、“アオハル(青春)”+“ライド(ride)”=“青春に一生懸命乗っていく”という意味が込められており、青春が“アオハル”とも読まれるようになった起こりとも言われている。14年には映画化、テレビアニメ化もされており、まさに青春ラブストーリーの決定版と名高い作品だ。咲坂氏の作品史上、連ドラマ化されるのは本作が初めて。原作の名ゼリフ・名シーンはもちろん、全13巻に込められた魅力を余すことなく映し出す。

メイン監督は、「純愛ディソナンス」「知ってるワイフ」(ともにフジテレビ系)などを手掛けたてきた木村真人氏。脚本は、「恋仲」(フジテレビ系)、映画「ストロボ・エッジ」(15年)やアニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」(20年)の桑村さや香氏が担当。音楽は、「Nのために」「最愛」(ともにTBS系)、 映画「ちはやふる」シリーズ(16・18年)の横山克氏が務める。

吉岡双葉(出口夏希)と田中洸(櫻井海音)は中学の同級生。ある雨の日を境に2人は互いの距離を縮め、一緒に祭りに行く約束を交わす。ところが、洸は待ち合わせ場所に現れず、双葉に何も告げないまま転校してしまう。高校生になり、友達から嫌われないように自身を偽るための“ガサツな女子”を演じる双葉は、クラスで孤立する槙田悠里のことが中学時代の自分と重なり、気になり始める。そんな双葉の前に、突然、洸に似た男子が現れる。しかし、彼は馬渕と呼ばれていて、優しかったはずの性格も別人のように冷たくなっていた。徐々に明らかになっていく、双葉の知らなかった洸の3年間。双葉は再び、洸に憧れを抱くようになる。

ヒロイン・双葉を演じる出口は「『アオハライド』は中学生の頃に原作の漫画も小説も読んでいて、映画も見ていた作品だったので、出演が決まったことを伝えられた時、うれしくて思わず叫んでしまいました。最初はまさか私が!と信じられませんでしたが、本当にうれしかったです」と感激したことを伝え、「『原作を大事にしたい』という監督やプロデューサーの方からお話を伺ったので、そこはみんなで意識しながら取り組んでいます。現場に入ってみて、双葉を演じる中で新しい令和ならではの雰囲気の『アオハライド』になるのかなという予感がしています。王道の青春恋愛ストーリーなので、漫画やアニメだと伝わりやすいドキドキ感を、ドラマでどう表現したらいいのか毎日試行錯誤しています」と報告。

加えて、「洸役の櫻井さんは、最初の頃は、慎重な方なのかなと思っていたのですが、今では“少年”という印象です。私は初めての現場だと緊張して人見知りしてしまうのですが、櫻井さんはすごく周りをよく見ている方で、最初の頃に話しかけてくれて、みんなの輪の中に入れてくれました」と、櫻井の気遣いに感謝している。

そんな櫻井も「まさか自分があの『アオハライド』の馬渕(田中)洸を演じることができるとは思っていなかったので、初めてお話を聞いた時は現実味がありませんでした。でも、クランクインに向けて、原作や台本を読み込むうちに、徐々に洸に対しての気持ちが強くなっていきました。この大人気原作、大人気キャラクターをどういうふうに演じていくか、最初は迷いましたが、監督とすり合わせながら試行錯誤しました。現場は本当に楽しいです。撮休日が苦しいぐらい、この現場にずっといたいなと思ってしまいます。撮影を重ねるごとに、このキャスト・スタッフで『アオハライド』という作品に挑めるのは、自分の中で大きい出来事だと実感しました。同世代のキャストといろいろなことを話しながら高め合えるのは、すごくうれしいです」と明かす。

続けて「双葉役の出口さんは、心(しん)がしっかりとあって、自分の意見や意思を持っている方だと思います。彼女のそういうところが、双葉の気持ちや演技に重なっていて、僕も彼女の芝居を受けながら熱量を感じています。出口さんが双葉を演じてくれて、本当によかったです」と称賛し、「原作の愛されている部分を大事にして、丁寧に演じたいと思っています。スタッフの皆さんも一つ一つのシーンを丁寧に撮ってくださっているので、われわれが誠心誠意育んだ『アオハライド』を早く皆さんにご覧いただきたいです」と手応えをにじませている。

原作の咲坂氏は「自分の作品を連続ドラマにしていただけるのは初めてのことなので、このお話をいただいた時はとてもうれしかったです。それと同時に、『アオハライド』は私にとっても思い入れのある作品なので、選んでいただけて感謝の気持ちでいっぱいです。連続ドラマでしかできない間の取り方や、エピソードをどのように撮ってくださるのかも含め、すべてが楽しみです!」と期待を寄せる。

撮影現場も見学したとのことで、「キャストさんやエキストラさんたちの制服姿に軽率に心躍ってしまいました。皆さんキラキラしてまぶしかったです。撮影現場は現在も使用されている実際の学校だったので、ふいに聞こえてくる部活中の声に、なつかしさで目頭が熱くなりました(笑)。 和気あいあいとしながらも、役に真剣に取り組んでくださっている姿も見せていただけて、そしてお昼休憩の時間に用意された給食までもいただけてとても楽しい時間でした」と振り返る。

そして、「こうしてドラマ化していただけるのも、原作を読んで応援してくださった皆さまのおかげだと思っています。本当にありがとうございます。撮影現場に伺った時、とても丁寧に作っていただけていることが伝わり、私自身仕上がりがとても楽しみです。原作を読んだことがある方も、まだ読んだことがない方も、一緒にワクワクしていてくださると私もうれしいです」と思いを語っている。

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