小野花梨&風間俊介が「初恋、ざらり」でW主演。原作は「このマンガがすごい!2023」にランクインしたSNS発の話題作

小野花梨と風間俊介が、テレビ東京系で7月7日にスタートするドラマ24「初恋、ざらり」(金曜深夜0:42)でダブル主演を務めることが分かった。

「初恋、ざらり」は、ざくざくろ氏の同名漫画が原作。軽度知的障害のある女性が、心優しき男性と出会ったことで純粋な愛を知るラブストーリー。SNSで大きな話題を呼び、「このマンガがすごい!2023」にもランクインを果たしている。実写化にあたって、ざくざくろ氏からは「Twitterで連載したものが、単行本になり、そしてドラマになり。すごすぎて現実味がいまだに湧いてないです。今も本当にドラマになるのか疑っているので、主演のお二人が演じているのを早く見たいです!」と期待を込めたメッセージが寄せられている。

小野が演じる主人公・上戸有紗は、軽度知的障害や自閉症があるため、身の回りのことをうまくこなせない、立体的に物を見ることができずに体をぶつけてしまう、暗黙の了解が分からないといった、さまざまなハンディを抱える女性だ。障害を隠して働くものの、ミスが多いためすぐにクビになってしまう。自身に強い劣等感を抱える有紗は、知り合った男性から体の関係を求められるたびに応じることで、なんとか自身の価値を確かめようとしていた。そんな中、新しいアルバイト先の先輩との出会いをきっかけに、恋に落ち、彼の優しさに触れることで心境に変化が生じていく。

一方、風間は、そんな有紗と新しいバイト先で出会う先輩・岡村龍二に扮(ふん)する。岡村自身もまた、有紗との出会いをきっかけに、軽度知的障害である恋人を受け入れていく中で生じる葛藤や、逆に“普通であること”を求められる中で、自身の劣等感に向き合っていくことになる。

地上波の連続ドラマで初主演を果たす小野は、本作への出演にあたり、「原作を読んでこれはただ不器用な女の子が必死に生き、恋をする物語なんだと思い、有紗という一生懸命で愛らしい女の子を演じられる喜びを感じました。初主演ではありますが、信頼できるプロデューサーと監督、スタッフ陣、そして風間俊介さんという心強い味方がいてくれる最高の環境を与えていただき、気負うことなく臨むことができています。やろうやろうと力をいれるのではなく、有紗として生き抜くという覚悟だけを持って最後まで走り抜きます!」と率直な心境を語るとともに、意気込みを表する。

また、風間は「原作を読んだ時に、初恋の初々しさと温かみ、そして触れ合うたびにヤスリで削り合うようなゆっくりと、でも確実に存在する痛みが作品にありました」とタイトルにもある“ざらり”を体感したことを明かし、「この魅力的な『初恋、ざらり』が台本にもしっかりと息づいており、あとは、11年前に映画『鈴木先生』で共演してから尊敬している、小野花梨さんと共に、有紗と龍二として物語に飛び込むだけだと感じています」と期待に胸を膨らませる。

そして、小野は「生きている中でなぜだかずっと劣等感があって、誰かに恋をしてもいいことばかりじゃなくて、勝手に傷ついたり傷つけてしまったり、相手を愛してるのか、結局自分がかわいいだけなのか自問自答したり。それでも毎日を必死に生きている。軽度の知的障害がある有紗だからの感情ではなく、みんなが抱えてるざらっとしたモヤモヤをそっと肯定してくれるような作品です。ぜひご覧ください」とアピール。

風間も「原作を愛している方々にも、ドラマで作品に初めて触れる方にも、愛してもらえる有紗と龍二にしたいと思っています。『普通』とは何か、『幸せ』とは何か、たくさんの思いが詰まった作品になると思います。 有紗が龍二を思い、龍二が有紗を思うように、皆さまに思っていただける作品にしたい。 そして、そんな作品にしようと決意していますので、どうか愛していただけたら幸いです」と呼び掛けている。

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