最新の報告書により、多くの企業は競合他社に先んじてエッジ展開を加速し、その70%近くが重要な経営課題を解決するのにエッジを活用することが判明

NTTのEdge Advantage報告書では、データ主導の意思決定を実現するのにエッジを活用する企業を600社調査し、インフラストラクチャ機能に関する懸念が判明

  • 企業の88%は重要な成功要因として5Gを挙げており、民間5Gとエッジを組み合わせた企業は最大のメリットを得たと報告した
  • 企業の93%はエッジを競争優位性と考えている
  • エッジに出資する最大の理由は、自動化、AIとリアルタイムのデータアクセスに次いで、運用効率とIoTデバイスの増加をサポートすること
  • エッジを活用している産業は、製造、ヘルスケア、輸送・物流、電気・ガス・熱供給・水道における公益事業、金融サービス

米カリフォルニア州サンノゼ & ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- NTTリミテッドは、ITインフラストラクチャーおよびサービスの世界的大手企業です。同社は、Edge Advantage報告書を発表し、エッジに出資している企業の3分の2が具体的な経営課題を解決しており、今後2年間で10組織のうち8組織がサードパーティのエッジサービスに対する依存関係の増加を期待しているものの、エッジの導入を計画している企業の約40%は、現在のインフラ機能ではエッジの有望性をサポートできないことを懸念していることを明かしました。

世界各地の企業がエッジの優位性を見出し、データ主導の意思決定を加速化し、物理・仮想資産のセキュリティーを確保し、持続的に弾力性の高い運用を管理するデジタルテクノロジーのメリットを得ています。テクノロジーの意思決定者の80%以上がエッジへの出資の期待が満たされた、または期待を上回ったと述べていますが、多くは、今後の急速な技術進化によって長期的には高いコストを負うことになるのではないかと懸念しています。

インフラストラクチャ機能

現在、エッジを展開した企業は、コンピューティング、接続性、およびIoTデバイスの断片化された管理がエッジの可能性を実現する妨げと見なしています。したがって、民間5Gとエッジテクノロジーを組み合わせた組織が、従来の分離アプローチを導入している企業やエッジを全く導入していない企業と比べ、最大のメリットを得たと報告しています。

また、多くの組織がネットワーク・インフラストラクチャが既存のエッジ要件に対応できると確信していますが、エッジ展開を計画する企業のほぼ40%が接続デバイスとアプリケーションの予想される急上昇をサポートするには、ネットワークを更新する必要があると認めたと報告しています。実際、すでにエッジを展開した企業のほぼ3分の2が広域ネットワークの更新を調整しています。

その実現に向けて、多くの組織はパートナーにエッジ・ジャーニーのサポート依頼を計画しています。今後2年間で組織の88%は、サードパーティのエッジサービスに対する依存関係が増加すると考えており、組織の90%が、エッジサービスを単一のパートナーから利用することを希望しており、エッジサービスが利用しやすくなる要因の第1位として、より多くのマネージドサービスオプションが評価されています。

「より迅速な処理と分散型デジタルアーキテクチャの必要性はますます高まっているため、ネットワークとインフラストラクチャ機能への圧力がを増し、民間5Gとエッジ展開の両方を推進しています」と、NTTリミテッドのニューベンチャー・イノベーション担当主席副社長シャヒード・アーメドは述べています。「エッジの優位性を実現するには、包括的な管理と断固たる経営責任を備えたエンドツーエンドのソリューションが必要です。こうしたソリューションの利用を通してのみ、企業は生成または収集されるデータにゼロに近いレイテンシで即座にアクセスし、より強力な業績を上げることができます」

業界の見解

エッジ展開に対する動機は、業界ごとに異なる場合があります。製造業におけるエッジへの出資の最大の理由は運用効率にあり、2番目の理由はデータのセキュリティ確保にあります。製造企業は、データを競争優位性に変換することで、市場のニーズを満たして予測するジャスト・イン・タイムの組織になることを目指しています。エッジソリューションを展開する主な理由の内訳は次のとおりです。

  • 従業員の安全、経験、効率の向上(79%)
  • 業務プロセスの合理化・デジタル化(76%)
  • 顧客体験の向上・顧客ニーズの予測(74%)
  • 意思決定のためのデータに基づく有益な情報の使用(72%)

ヘルスケア、輸送、製造企業の100%は、エッジ展開がサプライチェーンの効率と回復力の向上に関する期待を満たしている、または期待を上回っていると述べています。エネルギー業界における従業員の安全、経験、効率の向上についても同じことが言えます。

エッジ最適化アプリケーションは、低レイテンシ、予測可能性、高帯域幅を利用したリアルタイムのデータ収集の利点を業界固有のニーズに応じて実行します。エッジのメリットが明らかである中、回答者の93%が業界内においてエッジを競争優位性と考えているのは当然のことです。

複雑な環境

すでにエッジを展開している組織によると、出資の最大の理由は、AIを自動化して業務プロセスに統合し、データにリアルタイムでアクセスすることですが、こうした目標を達成することは複雑な課題です。その理由は次のとおりです。

  • ハードウェア、プラットフォーム、システム、デバイスの緊密な統合
  • セキュリティ確保を維持したまま、一貫した運用パフォーマンス
  • 従来のインフラストラクチャと技術的負債の克服

組織は、従来、複雑で変化を嫌う環境にエッジテクノロジ―と次世代テクノロジ―を導入する際の複雑さを乗り切るための支援を必要としています。移行中に生産に影響がないことを確認するには、従来のプロトコルとシステムを慎重に管理する必要があります。

組織の94%はエッジの専門知識を得るためにパートナーを組み、また組織の90%がすべてを任せられる単一のエッジパートナーを求めているのは、組織が遭遇しうる課題が重要な要因となっています。エッジのメリットを正常に活用した企業は、事業の成長、俊敏性の向上、持続可能な事業活動の強化、品質管理の改善を実現できます。

「リアルタイムの企業になることを目指している組織は、エッジソリューションのデザインと展開以上のサポートが必要です」と、Omdiaの主席アナリストのカミーユ ・メンドラーは述べています。「マネージドサービスは、複雑性に対処するための実用的かつ適応的な方法を提供します」

エッジへのジャーニー

昨年末、NTTは、組織のデジタルトランスフォーメーション・ジャーニーにおいてセキュリティ確保、最適化、簡素化をサポートするエッジサービスを発表しました。NTTのネットワークインフラストラクチャ機能とグローバル展開を活用して、マネージド・エッジコンピューティング・プラットフォームにより、企業は、よりエッジに近い場所でアプリケーションを迅速に展開し、安全に管理・監視することができるようになります。

報告書の最後に、NTTは、組織がエッジ・ジャーニーに着手する前に検討すべき開始点と方向を提案したガイドを概説しました。「2023 Edge Advantage Report」を読むには、こちらをクリックしてください。

-以上-

__NTTリミテッドについて
__ITインフラストラクチャー・サービスの主要企業のNTTリミテッドは、300億米ドル規模のITサービス・プロバイダーであるNTTデータの一員として、フォーチュン・グローバル500企業の65%、フォーチュン・グローバル100企業の75%以上にサービスを提供しています。当社は、組織のエッジツークラウドのネットワーキングエコシステムの基盤を築き、マルチクラウド環境におけるワークロードの複雑性を簡素化して、ネットワーク、クラウド、アプリケーションが融合するIT環境のエッジで革新に取り組んでいます。当社は、安全で拡張性が高くカスタマイズ可能なすべてのデータセンターの設計と運用において、お客さまの需要に合わせたインフラストラクチャーを提供し、一貫したベストプラクティスを確保します。また、ソフトウェア定義型の未来という目的に向かう一連の取り組みにおいて、当社のプラットフォーム型インフラサービスで組織を支援しています。私たちは、つながる未来を実現します。詳細については、こちらをご覧ください。[services\.global\.ntt](https://cts.businesswire.com/ct/CT?id=smartlink&url=http%3A%2F%2Fservices.global.ntt%2F&esheet=53411608&newsitemid=20230601005611&lan=ja-JP&anchor=services.global.ntt&index=3&md5=832dae0b6f532009381ac0c484420664)

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