青森県警は2日、特殊詐欺の被害を防ごうと俳優で歌手の梅沢富美男さんを今年も特殊詐欺被害防止広報大使に委嘱した。梅沢さんの母の古里である藤崎町の町文化センターで県警の斉藤栄誉生活安全部長が梅沢さんに委嘱状を手渡した。
県警は2018年から梅沢さんを大使に任命し、詐欺の注意を呼びかけるポスターに採用している。
県警によると今年の県内での特殊詐欺認知件数は1日時点で41件、被害額は約8699万円。昨年同時期と比べ件数も被害額も約4倍になっている。
梅沢さんは「電話でお金の話は間違いなく詐欺。全てうそでございます」と力説。かつて義母の元に「おれおれ詐欺」の電話が来たといい、「『どこにかけてると思う。梅沢富美男の家だよ』と言って電話を切った。義母のような人ばかりだといいけれど」と周囲を笑わせた。
梅沢さんは3日から2日間、町文化センターで行う「梅沢富美男劇団」の公演に出演するために来県した。町は公演中、梅沢さんが13年から務める「ふじりんごふるさと応援大使」10周年の感謝状を贈る予定。