大学生があざや変形などの「見た目問題」を考える アルビノ当事者は就職活動での葛藤語る 香川

病気や事故によるあざや変形など外見に症状がある人たちが直面する困難、いわゆる「見た目問題」について考えるイベントが香川県善通寺市で開かれました。

(河除静香さんの一人芝居)
「確かに、私のような見た目の者にとって、この世は生きづらい」

生まれつき顔に変形がある河除静香さんが、実体験を題材にした一人芝居を演じました。

このイベントは人権の課題に取り組む善通寺市の四国学院大学が開いたもので、「見た目問題」の当事者ら3人が登壇しました。

「見た目問題」とは病気や事故によるあざや変形など、外見に症状がある人たちが直面する困難のことです。

先天的に髪や肌の色が薄い「アルビノ」の当事者・薮本舞さんは、就職活動での髪の色を巡る葛藤について語りました。

(「アルビノ」当事者/薮本舞さん)
「自分の髪の毛の色を周りに合わせた色に染めるというのは、余計に自分の傷を深くしてしまうように感じていて、私は染めるという選択はしませんでした」

(四国学院大学 3年/桑原日和さん)
「見ている人の側の問題で、真っすぐ生きたいだけなのにそれができないというのが、ものすごく問題なんだなということに気付きました」

(四国学院大学 3年/吉﨑晴さん)
「私自身も脳性まひという身体障がいを持っていて、一人じゃないというのをこの講演を通してわかったので、それはこれからの私の生き方にもつながっていくかな」

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