青森市長選挙は新人4名の争い!6月4日投票 青森県

5月28日に告示された青森市長選挙には、西秀記(にし・ひでき)氏(59)、関良(せき・りょう)氏(65)、共産・社民の2党が推薦する大竹進(おおたけ・すすむ)氏(72)、野崎小三郎(のざき・こさぶろう)氏(44)の無所属新人4名が立候補しました。投開票は6月4日に行われます。

前市長の青森県知事選立候補による辞職に伴い新人4名の争いとなった今回は、人口減少への対策、物価高騰に対する経済支援、除雪のあり方などが争点と考えられます。

青森市を「みんなで未来を育てるまち」にし、さらなる進化と発展を目指したい 西氏

西氏は青森市生まれ、青山学院大学理工学部卒業。東京都内の精密機器メーカー勤務を経て、青森市へUターンし家業の株式会社西衡器製作所に入社しました。青森市のまちづくりへ提言・活動し、青森市社会福祉協議会理事、青森商工会議所まちづくり担当副会頭、株式会社青森総合卸センター理事長等を歴任しました。

西氏は以下の政策を掲げました。

01 「仕事をつくる」豊かで活気ある暮らしを創ります
・産学官金連携による産業振興の新展開
元気な青森市を創るため「青森市しごと創造会議」を設置
・浪岡のブランド力を高め、生産力・収益力を高めよう(浪岡のリンゴ、バサラコーン、青森カシス、八甲田牛など)
・時代の変化を先取りした攻めの産業振興
若者等の起業創業支援や企業のDX、GXを後押しし、成長への機会創出 ほか

02 「人をまもり・そだてる」健康でやさしい暮らしを創ります
・各地域のニーズに対応したきめ細やかな地域包括ケアシステムの充実
・産後ケア・保育体制充実など、子育てをしっかりと応援
国の子育て支援策とも連動し、未来を担う子どもたちへの取組みをさらに強化
・県立中央病院と市民病院の統合による医療体制の強化 ほか

03 「まちをデザインする」安全で快適な暮らしを創ります
・人口減少、災害に対応したグランドデザイン(土地利用や都市計画)の作成
・セントラルパーク地区への新駅設置の早期実現
・港町青森400年記念事業の企画実施
青森ベイエリアの機能強化による「港町青森」の再生と県を代表する賑わい拠点を創る ほか

◎政策を実現するために(市役所職員がのびのびと能力を発揮できる環境づくり)
・若手職員から時代を先取りした事業アイディアを募集する庁内ベンチャー制度を創設
民間企業や大学との交流に取り組み、新たな事業に挑む人財の育成と組織の活性化を推進
・デジタルの力を活かしたきめ細やかな住民サービスを提供
デジタル化による住民サービスの向上に取り組むため、CIO(最高情報統括責任者)の配置など庁内DXの推進
・「ふるさと納税」や「企業版ふるさと納税」等を積極的に活用
外からの税収の拡大や投資の促進を実現 ほか

市民の皆さまが主役!活力ある青森市 関氏

関氏は青森市出身、青森県立青森商業高等学校卒業。特別養護老人ホーム恵光園(むつ市)事務長、社会福祉法人ゆきわり会理事長兼総合施設長、青森県ユニバーサルホッケー協会会長、青森市陸上競技協会 副会長、青森県神祇会監事等を歴任。2002年から青森市議会議員を2期連続で、2011年から青森県議会議員を3期連続で務めました。青森市長選挙は2009年に続き2度目の挑戦となります。

関氏は以下の政策を掲げました。

1 緊急物価高騰対策
食料品、日用品、燃料費、電気代、肥料、飼料等の高騰対策に迅速な対応をします。
緊急物価高騰対策本部を設置し、迅速な対応をします。

2 経済・雇用の促進
若い人が地元で働ける、創業支援を促進します。
首都圏との賃金格差を解消するため、賃金増加に向けて支援します。
積極的に企業誘致をします。
魅力ある地場産業を育成し、農林畜水産業の振興をします。
高齢者の方も安心して働ける場所をつくります。

3 高齢者、障がいのある方が住みやすい街づくり
高齢者が地域で安心して暮らせる支援体制を強化し、老人ホーム等を利用する場合、本人の年金や収入で安心して利用できる利用料とします。
障がいのある方が、地域で安心して生活できるよう支援体制をつくります。

4 安心して子育てできる街づくり
子育ての為の経済的な援助をし、保育料の無償化、小中学校の給食費の無償化、医療費の無償化(高校生まで延長)を推進します。
子育て支援金についても検討します。

5 雪害・災害に強い街づくり
大雪が降っても、安心できる除排雪を行います。
雪対策窓口の設置・強化し、困った時に速やかに対応します。

6 医療体制の整備・強化
短命市返上のため、『がん』『脳卒中』『心筋梗塞等の心血管疾患』『糖尿病』『精神疾患』対策と検診制度を充実させます。

7 生活道路の整備・私道路の整備

8 八甲田みちのく風力発電開発計画の白紙撤回の実現

原発・核燃マネーに頼らず、一次産業と社会保障で青森を元気に 大竹氏

大竹氏は北海道上本別町生まれ、弘前大学医学部卒業。国立弘前病院、西北病院、八戸市民病院勤務、文部教官助手を経て、国立療養所岩木病院整形外科医長を務めました。1998年に青森市内に大竹整形外科を開業。青森県保険医協会会長を歴任しました。

大竹氏は以下の政策を掲げました。

平和といのちと暮らしを守ります
◎平和都市宣言+非核・平和の町宣言のバージョンアップ
◎コロナで経済的、精神的、身体的に傷ついた人の支援
◎国保税は、高校生まで均等割りをなくし応能負担へ変更
◎病院統合は、オール青森で知恵を絞ります
◎雪対策は市民と業者の声を生かし、生活道路、歩道を除排雪します
◎通院や買い物に使えるあいのりシステムに挑戦します
◎パートナーシップ制度からファミリーシップ制度へ!同性婚実現のために国に働きかけます

一次産業で食べられる青森市の復活
◎農業人口の増加をめざします
◎農業収入保険の保険料援助について検討
◎一次産業従事者のインボイスについて、相談窓口を充実させます

子ども第一の青森市へ
◎明石市の子育て支援策を参考にして青森市で実現
◎農・漁業者と連携し、地産地消の学校給食の実現
◎青森市子ども権利条約を活かし、子どもの人権を尊重
◎疲弊している教師をサポートするスタッフの増員
◎自転車通学に使うヘルメットは指定のものを支給
◎子どもが決めて子どもが1年中「遊べる場所」を作ります
◎子育て中の保護者が安心して働ける青森市にします

個別政策について
◎風力発電の国立公園と世界遺産地域への建設計画は中止
◎芸術文化活動を推進・奨励し、棟方志功記念館は継続

すべての市民が腹の底から笑える街を創りたい 野崎氏

野崎氏は青森県出身、東海大学教養学部国際学科卒業。吉本興業より「キューテイーブロンズ」として芸人デビューし、2011年に「よしもと青森住みます芸人」として青森市へ移住しました。現在は株式会社太陽地所取締役を務めています。

野崎氏は以下の政策を掲げました。

都市像1 笑顔になれる街づくり ~ 未来を担う子ども達への教育の充実とどこよりも子育てがしやすい街へ
・「いじめ」の根絶に向けた徹底的な取組
・自学自習する児童・生徒を応援
・子育て・子育ち環境の充実

都市像2 笑顔で過ごす街づくり ~ 子どもも、高齢者も、障がい者も、誰もが安全安心な街へ
・高齢者の豊かな生活の創造
・誰もが暮らしやすいユニバーサル社会の深化
・質の高い介護サービスの安定的な提供

都市像3 笑顔を守る街づくり ~ 市民の健康を守り、医療が充実した街へ
・市民の健康を守る病院機能の強化
・市民の健康的な生活を守るための環境整備

都市像4 夢と活力ある楽しい街づくり ~ 地域経済と観光の活性化で新たな雇用が生まれ、夢にチャレンジできる街へ
・青森ならではの特色を活かした観光需要を創出
・時代にマッチした柔軟な産業構造の構築
・豊かな自然や四季を活かした農林水産業の推進

都市像5 暮らしやすい街づくり ~ 豊かな自然と都市利便性が共存する住みたい街へ
・社会活動を支える都市基盤の構築
・魅力豊かな自然環境の維持・保全

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