5万円の支援金、個人に 桶川市、法人には10万円 酪農も支援で牛1頭につき1万2500円支給、廃業回避へ

桶川市役所=桶川市泉

 埼玉県桶川市は5月29日、市内の酪農を営む事業者に酪農経営継続支援のため、牛1頭当たり1万2500円を支給すると発表した。地方創生臨時交付金を活用する市独自の支援策として、6月議会に提出する補正予算案に320万円を盛り込んだ。

 市によると、市内の酪農家は8軒で成牛は約250頭。今回の支援は、牛1頭が年間に消費する2.5トンの配合飼料について価格が上昇した2万5千円分の半額に当たる。

 国の調査では牛の飼料の価格は3年前に比べ1.5倍。農林水産省は今年3月、飼料価格高騰緊急対策を打ち出している。市は「廃業に追い込まれる酪農家を助けるために支援したい」としている。

 このほか市は同交付金を利用し、市内の事業者、生産者に対し法人10万円、個人5万円の支援金(約1億700万円)を計上している。

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