5類移行後「重症少なく落ちついている」

 青森県は2日、新型コロナウイルス感染症の5類移行後、5月8~28日の3週間の感染状況を取りまとめ、公表した。直近1週間の新規入院患者数は67人で、前週比1.9倍に増加。ただ、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「院内感染が目立つ。感染者の増加で入院が増えている状況ではない」とみている。

 1週間に報告された1定点医療機関当たりの患者数は3.27、2.75と推移し、直近は3.07だった。大西医師は「全国的に感染者は微増の傾向。その中で本県は重症者が少なく、かなり落ち着いている」との見解を示した。

 2日はウイルスの型を詳しく調べるゲノム解析の結果も発表。4、5月は「XBB.1」系統の割合が上昇し、5割を超えたが、今のところは感染状況に影響していない。

© 株式会社東奥日報社